不動産売却の具体例

相談内容は住み替えです。

相談いただいたのは60代のご夫婦。

親御さんとお隣同士で2世帯住宅にお住まいでしたが、お父さんが亡くなられたタイミングで、ご相談をいただきました。

子供さんはすでに独立されており、その家に同居される予定もありません。また、お住まいは急な坂の上にあり、将来のことを考えると決して住みやすいとは言えない物件でした。

お話を伺うと、いくつもの問題があり、すんなりと売って買ってで済む話ではありませんでした。

その問題点は次のとおりです。

①  父は再婚しており、継母は認知症の傾向がある。

②  継母の姪っ子が代理人となり弁護士を立ててきた。

③  相続税の納税期限(10ヶ月以内)に住み替えしたい。

④  築30年を超え、雨漏りがあった2世帯住宅である。

⑤  物件は急な坂や隣と高低差がある物件で最近は敬遠されがち。

⑥できれば売ったお金の一部で新居を購入したい。

 解決案

問題点の①と②につきましては、知り合いの弁護士に依頼しまして、先方の主張との折り合いをつけ、認知症の継母の意思確認や不動産の売却許可の取得等は相手方の弁護士にて対応してもらいました。

双方から不動産の査定書や購入条件、それに伴う取り分の主張などたくさん出てきましたが、弁護士同士の駆け引きの末になんとか譲歩できるぎりぎりで、折り合いがつきました。

最終的にはどちらの売主さんも満足する価格で契約でき、あらかじめ売買金額の配分や諸費用の負担も事前に打ち合わせしていたため、双方が直接顔を合わせることなく、それぞれ別々で手続きできました。

問題点の③④⑤についてです。

今回の建物は築30年が経っており、過去に雨漏りもありました。

なおかつ規模の大きい2世帯住宅はなかなか買い手がつきにくいので、決められた期間の中では個人を相手に手続きを終えるのは難しいと考え、買い取りをする不動産屋さんにいくつも当たりました。

たまたま建物や間知石積をそのまま残したままでいいと言う不動産屋さんが現れたため、売主さんは建物内の荷物を片付け、不用品を処分するだけで良くなりました。

最後に問題点⑥できれば売ったお金の一部で新居を購入したいという問題についてお話しします。

そもそも引っ越すためには先に購入しないといけません。

売却の条件を調整すると同時に、住み替え先の要望をお聞きし、物件の候補をいくつかご用意しました。

ある程度明確なご希望がありましたので、素早いご決断をいただき、購入物件は見つかりました。

ただ、売ったお金は引っ越しした後にしかもらえません。

そこで先に必要な買うお金の準備は、いったん住宅ローンを申し込んでいただき、売ったお金が手に入ったら借りたお金を繰り上げ返済する、という方法で解決しました。

購入した物件の名義変更(所有権の移転)については、提携している司法書士事務所に依頼し、無事住み替えを完結することができました。

今では大好きなゴールデンリバーとともに暮らしてらっしゃいます。

不動産売却はスマカンにおまかせ下さい。

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真銅忠浩

ぶどうの木不動産株式会社 代表取締役

大手のハウスメーカーに12年、大手の不動産仲介会社に12年在籍し、建物と不動産売買に関する実績があります。

【保有資格】

・宅地建物取引士

・AFP(2級ファイナンシャルプランナー)

・住宅ローンアドバイザー

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